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トンネル独壇場

学会って言ったって

帰ってきてネットを開いてあらびっくり。こんなのが書かれてた。
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論文データの捏造や盗用、113学会で 学術会議調査
2005年07月04日22時58分

 論文の盗用や二重投稿などの科学上の不正行為が、過去5年間に少なくとも国内の113学会で問題になったという実態が、日本学術会議の調査で分かった。回答を寄せた学会の約13%にあたり、調査を担当した佐藤学・東京大教育学研究科長は「ほとんどの事例は知られておらず、深刻に受け止めざるを得ない」と話す。4日の公開講演会で発表した。

 同会議に登録している1481学会に「会員の不正行為が問題になり、学会役員らで話題になったことがあるか」などの質問票を送り、838学会から回答を得た。軽微な事例も含まれるが、論文の二重投稿と盗用は多くの学会であり、データの捏造(ねつぞう)や改ざんが疑われた例もあった。同会議は各学会に倫理綱領の策定を促すなどの対策を提言する考えだ。
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こういうのを読むと、
「学会って言ったってしょせんは・・・・なぁ」
と思ってしまう。

特に、論文の二重投稿。これは積極的に進める人もいるくらい。本人は変えてるつもりでも、ほとんど同じ内容で投稿するため見る人が見ればわかるってのは良くあることだ。ちなみにこれ。大学の教授・助教授レベルが普通にやっていることなんだから、モラルもへったくれも無い。
(こういうのを見せられるとうんざりするさ・・・)

ただ、こういうことが起こってしまう理由というのもわかる。なんせ、学会には権威って奴があるからだ。アメリカの学会と日本の学界だったら、アメリカのほうが当然注目度が違うわけ。そうなると、誰しもアメリカの学会に送りたくなる。しかし、当然、通る可能性も低くなるわけだ。

で、通らないと大変。もし、それが世紀の大発見だったとしても、見る人が見ると通らない可能性が出てくるのも論文だ。で、とりあえず出せば通過しやすい日本の学界に、若干ポイントをずらしただけのほとんど同じ論文を出してくることになる。

じゃあ、どうしてそんなすごい発見だったとしても通らない可能性があるかというと、プレゼンテーションの下手さや英語の下手さ、それに運。こんなところだろうか?査読を誰がするかによっても変わってくると聞くので、そういうところで運が関係してくるんだろう。まぁ、本当にすごいことなら修正で通過しそうなもんだが、書いている本人が自信なければ、リスク回避で・・・って事だって十分ありえる。

そうそう、もっとあくどい人もいたな。完全なデータ捏造。おかげで知り合いが健康を害して入院する騒ぎにまでなったんだから、相当なものだ。その後どうなったんだろう?
by duboraya | 2005-07-05 01:10 | 調査報告
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