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トンネル独壇場

技術者派遣について その2

技術者派遣。エンジニアをメーカさんに派遣として人を送り込むわけだけど、メーカさんのほうにどんなメリットがあるんだろう?

昨今?のIT不況だとか半導体不況だとかって言葉は知ってると思う。すごい勢いで(日本の?)世の中が電化されていってて、すごい忙しそうなんだけど、なぜか儲からないのだ。売れてないのか?って言われれば、きっとそうでもないと思う。そこそこ売れてるものは売れてる。なのに?

つまり、商品の利益率が低くなってるってことかな。競争が激しいんだろう。そこに来て最近の技術の進歩は目覚しい。コンピュータ業界なんかは数年経ったら、もう過去世代のものに成り下がってしまう。そのため、開発サイクルはどんどん短くなり、でも、儲けはあまりでないって、かなり嬉しくないビジネスモデルになってきた。

そうなってくると、開発部隊の数も膨大になってくる。でも、利益は目に見えて減ってくる。どうする?

そこで、とにかくまずは人を増やすってことについて考えてみる。

人を雇う。これは、実はかなり大きなリスクを伴う。会社勤めの方なら、自分の身の回りを見てもらえれば多少はわかるかもしれない。全員が全員、非の打ちどころの無いパーフェクトな人ばかりってことはありえない。上司の立場からすれば、むしろそういう人材の方が少ないと嘆く人もいるかもしれないほどだ。それほど人を雇うのは難しい。なのに人数を増やすとなると・・・結局、採用経費が倍増して、しかも質も落ちるのが関の山だろうな。

また、一度雇ってしまうと普通はそう簡単にはクビにできないものだ。法的な壁もある。だから、もし、いったん景気の良いときに社員数を増やしてしまうと、その後、景気が悪くなったときに困ったことになってしまうというわけだ。

だから、人を増やすことは、できれば(会社として)あまりしたくない。
でも、開発は継続かつスピードアップしなければならない。となると?

そこででてくるのが、自社の人材はどうしても必要な部分に特化させ、誰でもできるような業務を外部に委託する。という発想である。

そうすることで、自社の社員数を増やすことなく開発部隊の人数を増やすことができるわけだ。だから、世間で盛んに「選択と集中」が叫ばれることになる。(もちろん、自社のコアな業務に人材を選択的に集中させて開発を加速すると言う意味ではあるが、開発チーム内の業務分担においても同様のことが言えるのである。)

これが技術者派遣の存在意義だろうな。だからこそ、派遣を受け入れる時に、派遣先企業が、派遣社員に求める最低限の期待は、自社の技術者がする必要の無いような仕事を円滑にこなし、自社の技術者が開発サイクルを速めてくれることである。

ここが重要なポイントになる。<続>
by duboraya | 2005-03-01 23:31 | 技術者派遣について
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by duboraya
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